田中百合子
田中百合子
広島県在住。
書籍、"A Course in Miracles（ACIM）"をイエズスとの共同作業で翻訳し、「奇跡の道 -兄イエズスの教え-」として日本語で初めて紹介。インターネットでPDFファイルとして配布を始め、地道な活動により、"奇跡のコース"、"奇跡講座"としても知られる、真理を伝えるイエズスの教えが日本全国に広がる。
「生長の家」の教えに基づいて生活する両親に育まれ、小さいころから「私は神の子、仏の子、何でもできます強い子、良い子」というお祈りを教えられ、全てに感謝の思いを抱いて接するようにと教えられた。毎朝、仏壇の前に座り、30分ほどお経を唱え、聖霊の導きを仰ぎつつ1日を始める父の後ろ姿を目にして育った。父亡き後は、母がその祈りを唱える役目を引き継ぎ、92歳で安らかに逝った。
「神は一つ、自分の選んだ道を忠実に歩み、全心全霊を尽くして幸せになりなさい」、と私が洗礼を受ける前に祝福してくれた母。1975年に渡米し、6年後に休暇で帰国した際、母が隣人の問いに答えて言った言葉を耳にした。「百合子はどこへ行っても大丈夫、信頼しているから」と。20年近くの米国での生活を終えて帰国し、新たな人生の幕を開けた時、暗中模索する姿を見て言ってくれた。「ゆりちゃんは今までずっと、人さまの手助けをして生きてきたから、大丈夫、必ず幸せになれるよ」と力付けてくれた。その母の晩年、10年間を間近で共に過ごせたことを、有り難く思う。こうした両親に育まれてこそ、いまの自分があり、今も、こうした両親の教えや信頼をいつも心して、日々、全心全霊を捧げて、神の愛を分かち合うためにと生きる自分がある。
たとえ確かに在るように思えても、ここには存在しない世界での、生き方というものがある。あなたの外観は変わらないが、以前よりもたびたび笑顔がみられる。額は安らかだし目は穏やかだ。そしてあなたと同じようにこの世界を歩いている者は自分の同類に気づく。しかも、まだそうした道に気づいていない者もまた、あなたを見分け、自分に似ていると信じる、あなたが以前そうであったように。(奇跡の道 学習書: W-155.1.)
このイエズスの言葉のように、こうした笑顔をみんなと分かち合える人でありたい。
略歴
1975年、永遠なるものを求めて、二度目の渡米。その後の17年間、ノースキャロライナ州のカトリック系修道会在籍中、1990年ACIMとの出会いに恵まれる。そのイエズスの教えをぜひとも日本の同胞とも、分かち合いたいとの願いが叶えられる。まずは、自らの学びの為にイエズスの導きを仰ぎつつ、翻訳作業に携わる機会を与えられる。その準備として、幸いにも当時ニューヨーク州にあった、ケニスとグロリア・ワプニックによって、設立、運営されていたACIMアカデミーで、教師陣のもと、1年間の学びの機会に恵まれる。その後、1994年に修道会を退会し、帰国後、福祉施設や病院でのパストラケアカウンセラーの職務に携わりつつ、約8年の年月を経て、イエズスとの共同作業で翻訳作業を完了する。その成果を分かち合う活動として、PDFファイルを希望者に配布することから始まり、のちにそれがKindleでの電子書籍として出版されることとなる。
- 2004年から
ACIM 第一版の日本語訳PDF版を「奇跡の道」として希望者へ配信開始
- 2019年9月
Kindle Direct Publishingから、ACIM 第一版日本語訳を「奇跡の道：兄イエズスの教え」として電子書籍を出版
- 2021年2月
Podcast 「ありがとうを言いたくて」開始
- 2021年6月
Kindle Direct Publishinから「奇跡の道 第一版 日英対訳版：兄イエズスの教え」を電子書籍で出版
（この電子書籍版には、希望者の便宜を考慮し、そのPDF版を付与）
- 2021年7月
Podcast「奇跡の道 第一版 日英対訳版：兄イエズスの教え」開始
（TEXT：本文 第1章から第31章の各節ごと、WORKBOOK: 数課ごと並びに、MANUAL FOR TEACHERS を朗読、配信中）
- 2022年10月
Amazonから「奇跡の道 第一版 日英対訳版：兄イエズスの教え」をペーパーバックで出版
- 2022年11月
Amazonから「奇跡の道 第一版 日本語版：兄イエズスの教え」をペーパーバックで出版
パストラルケアカウンセラーの経緯
- 1986年12月
米国ノース・カロライナ州 Sacred Heart College 卒業
- 1988年9月－1989年8月
米国カルフォルニア州 St.Mary’s Hospital and Medial Center にてCPE（Clinical Pastoral Education=臨床司牧教育)研修終了
その後2年間、米国ノース・カロライナ州の総合病院にて実務経験
- 1991年9月
NACC （National Association of Catholic Chaplains) から上級チャプレン（Chaplain)として認定され、実質的には、米国ノース・カロライナ州の総合病院にて実務経験10年、帰国後は広島県福山市内の数カ所の病院、施設（内科、療養型病棟、脳神経外科センター、老人介護保険施設、緩和ケア、ホスピス等）で、チャプレンとしての職務に携わる。また、病院の職員並びに地域のボランティア希望者にパストラルケア（心のケア）の研修会を提供。
- 2021年4月から
非常勤ー毎週木曜日午後、職員のモラルサポートに従事
STORY
田中百合子の歩み
"キリストの洞察力は聖なる場であり、そこに許しを表すゆりの花がその根を張っている。ここがそうした百合の花の住み処である。その花をここから現世に連れ帰ることはできるが、そこのやせた浅い土壌では絶対に育たない。その花には光と温かさとキリストの思いやりでおこなう、心のこもった世話を必要とする。その花にはキリストが愛を込めて見つめてくれているその愛を必要とする。そしてその花はキリストの使者となり、受け取ったものをそのまま与えるのである。"
（奇跡の道｜学習書 一部 第百五十九課より）この言葉の通り、イエズスとの約束を果たすべく、この世界に生まれ「百合子」という名前を授かったひとりの女性の、導かれた半生の物語をここに。各画像をクリックしていただくとそれがお読みいただけます。「はじめに」からスタートし、各ストーリーからその前後にも移動して読むことができます。添えられた絵画は田中百合子本人の作品集。
ここで紹介中のライフストーリーをA4サイズのペーパーバック「Lily Child: All for Jesus」としてアマゾンから出版しております。なお、Kindle unlimited にて、無料でお読み頂くことも可能です。詳細は「書籍のご案内」でご確認ください。
